あの未来に続く為だけの、それだけの人生だ。

悲観と懺悔溢れる 幻想の埒外の辺境地

【備忘録】 行政書士試験を受けた

 

 

 

ジョジョの奇妙な冒険 第7部 スティール・ボール・ランで1番好きなキャラの数ある名言のひとつ。

 

俺はこのSBRレースでいつも最短の近道を試みたが、「一番の近道は遠回りだった」。「遠回りこそが俺の最短の道だった」。

 

一言で言えば「急がば回れ」ということなんだけどこの「遠回りこそ」ってところに多くの物語が詰まっている。多くの経験を積めたこの「遠回りこそ」が今の結果につながる「最短の道」だった。

そう解釈できるジョジョの名言はやっぱり奥が深いなと。

 

過去の職場で「急がば回れ」の意味を「急いで回転しろ=職場で忙しく動け」のような誤った思い込みで他人に対して多用していた愚かな上司がいたが…まぁどうでもいいです。

 

 

行政書士試験

本題

2019年度行政書士試験を11月10日受験しました。勉強期間は14ヶ月、854時間勉強しました。


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結論:自己採点では不合格。初学者では850時間での合格は無理に近い。

 

勉強はまず最初の2ヶ月は独学で始めました。憲法民法行政法……、どれも面白いじゃありませんか!これは飽きずに続けられそうだと感じ、黙々と続けていたのですが本気で資格取得を考えた時、問題が。

「範囲が広すぎて勉強スケジュールの立て方が分からない。」

ネットで調べても情報は錯綜、勉強法すらも人それぞれ。これは「惑う」と思い、意を決して資格スクールの通学を選びました。

 

通学を選んだ理由

スケジュール管理。それだけです。

何月頃にはこれくらいの進捗、試験何ヶ月前にはこの理解度などとにかく1年で合格を狙えるスケジュールを自分で組めないからスクールに丸投げしました。

スクールに求めたのは本番までに合格を狙える知識が付くかどうかと本番までのスケジュール管理です。合格不合格は自分次第であって学校の責任ではないと割り切って選びました。

 

よくネットで「あの学校は合格率が良い・悪い」のレビューがありますがあれって意味あるんですかね?学校ごとのオリジナルの試験対策の問題などそんなに変わらないし勉強法が分かってるなら市販の問題集で事足りると思うんですよね。

みんな通学や通信を選ぶのは勉強の進め方が分からないから選ぶのであって学校の言う通りにしておけば合格できるなんて保証は一切無いです。だから今回学校を選ぶにあたって重視したのは

“交通の便の良さ”

それだけです。

 

通学に片道30分のところを選びました。

片道1時間かければ市販の対策本を出しているような有名学校もあったのですが、上記の通りどの学校も教材は変わらないし試験当日までのスケジュール管理を優先で考えていたので近場の学校にしました。

 

カリキュラムを追うので精一杯

 試験当日までちょうど1年間、学校を利用した結論から言うと、

 

次年度試験対策開始の初っ端から申し込みましょう。

 

なぜなら行政書士、その他難関国家資格対策は大体1年コースなのですが、構成が基本理解→本格的な試験対策という形になっています。

初学者の場合、始めの基本理解は確かに大事なのですがここに時間をかけても試験本番の得点には結びつきません。さっさと終わらすのが大事です。本格的な上級講座に早く手を付けるためにこの基本理解は年内に終わらせたいです。だから早めに学校に申し込んで本試験に絡む講座を受ける時間を増やしたいのです。

 

私は仕事の関係もあって比較的焦らず取り組んでしまい、後々この時の遅れを痛感しました。学校の先生にも相談しましたが「進捗が遅い!」「もっと早くしろ!」などケツを叩かれる訳でもなく「マイペースでいきまひょ」みたいな悠長な対応にちょっとモヤッとしました。

 

 そして本格的な試験対策。行政書士憲法民法行政法・商法・会社法・一般知識。それぞれから細分化された内容が出題されます。

重要な条文・判例・用語、覚えることは山程あり‥‥。

平日2時間、休日4時間ペース(直前期は独学平日3時間、休日6時間)でカリキュラムに取り組みました。今思えば取り組む時間が少なかったです。

私の場合、本格的な試験対策を始めたのが1月からだったので実質10ヶ月の勉強期間です。初学者ですからテキストの内容を確認しながら問題集をこなすペースが遅い!主要な科目を1つ終わらせるだけで2ヶ月は要してしまいました。

結果的に1ヶ月の遅れを作ってしまいました。(これが痛かった)

全てのカリキュラムを終えた頃にはもう8月。試験まで3ヶ月しか無い!

 

直前期はほぼ独学

 試験まで残り3ヶ月。カリキュラムを消化し終えた後はひたすら練習問題です。

しかし!問題が全く理解できない!それもそのはず、カリキュラムをこなすので精一杯で、内容の一つ一つを深く理解すること無くきてしまったのです。見たことはある、しかし正解できない。この繰り返しでどんどん合格への自信が喪失していく‥‥。

基本に立ち返り、高速で復習を試みるがカバーできるのは過去問の範囲のみ、記述問題なんて全くできない。本当に合格できるのか?

いや、出来るはず!この1年間、月に3日以上勉強を休んだ月は無い!

2時間4時間淡々と積み上げてきたんだ!私は出来る!

とりあえず基本問題だ!過去問だ!時間がないから覚える!暗記する!全体の60%の点数で合格なんだ!いけるいける!

 

 

不合格でした

 

 

こんなこと考えながら本番に臨みましたが‥まぁ甘い考えだったよね、うん。

 

後日の学校での答え合わせは散々でした。

 

敗因は民法と記述、全体的な理解の不足、そして何より1ヶ月のカリキュラムの遅れで最後の詰めが甘かったこと。

1年で合格を目標に掲げて勉強を最優先に日常も変えて臨んでいただけにショックはかなり大きいです。

でも学校はちゃんとスケジュール管理をやってくれたし、何よりこの自分が自発的な努力を1年間を継続できた発見があったしチャレンジしたことに悔いはないです。

 

来年は?

 来年?受けるに決まってるだろが!と。

いまのところ他にやること無いし。

次はスクールは利用せず独学でいきます。大体の勉強スケジュールは分かった。弱点も把握した。あとは理解度を深めるだけ。強くてニューゲームってやつです。

本試験から1週間休んで勉強は再開しています。ただ今回は学校を利用できない、自宅メインで勉強、不合格のショックからモチベーションは本調子ではないです。このままやる気が萎まないよう工夫しないといけません。そして来年は生活環境がかなり変わるのでそこに合わせられるかが心配ですが行政書士の資格は是非とも欲しいので来年の合格を必達目標として勉強を積み上げたいです。

 

この一年は遠回りだったか?

結局、難関資格は独学だろうが通学だろうが難関資格は一筋縄では合格できませんね。近道するために大金払って通学したのに合格に遠く及ばなかったんですから。でも1年で合格してしまう人もいるんですよね実際。私は1年で合格できる要領を得なかった、それだけです。

 

ただ冒頭のジョジョの引用のように結果遠回りになったルートではあるが来年確実に合格するという考えではこの遠回り「こそ」が合格への「一番の近道」となるよう来年も挑みます。

 

 

来年の私、忘れんなよ。